音感トレーニング(ソルフェージュ)の目指すもの

「5歳までに音感教育を始めないと絶対音感が身につかない」 時々見かけるフレーズです。 これを意識して、3歳、4歳でレッスンを始めたいと考える親御さんも多いようです。 これは念のため、書いておきたいのですが 「絶対音感」は、「個々の音の高さを聞き分けるための感覚」です。 絶対音感がある=才能がある、ではありませんし 絶対音感がある=音楽性がある、でもありません。 決して「絶対音感が無い=音楽家として何か劣っている」ではありません。 私が「音感トレーニング(ソルフェージュ)」を取り入れたレッスンをするのは 絶対音感を身につけるためではありません。 音の響き、和声の違いを感じ取る感覚を育むためです。 例えば、右手がドミソの和音を弾いているとして、 そこに加わるバスの音が「ド」の「ド・ドミソ」の和音と バスの音が「ソ」の「ソ・ドミソ」の和音とでは違う表情になります。 「あれ?どうして『ド・ドミソ』じゃなくて『ソ・ドミソ』なのかな?」 みたいなことに気づき、その表情の違いを感じ それを味わって楽しむ。 それが音楽の最高に楽しいところだと、私は思っています。 そんな楽しさを見つけて、それを楽しんで弾けるひとになってほしい。 そのために、響きのもつ表情を感じ取れるようになってほしい。 そんなことを目指しています。